Sun Model 411パソコン(その3)

使い始めてすぐに気になったことが、何も再生していない時にいつもスピーカーからHDDのアクセスノイズが出ているということ。
動画など何をしゃべっているのかわからない時があるほど。同じように組んだEPIA-M 10000では皆無であることから、各部のシールド不足とGroundがきちんと取れていないと推測した。
当初は手を抜いていたシールド板を復活させて、HDDとマザー固定ネジ間が接地するようにしてみた。
シールド板仕込みを手抜きしてた

そのままではやっつけでネジ止めした基板底がショートしそうなので、A4の用紙フォルダを敷き込む。miniITXかつDC電源なので部品を全部外す位はどういうことはない。ふぅ。
絶縁用にペーパーフォルダシートを仕込む

今度は順調か?・・・やっぱり駄目だ。どうもHDD自身をシールドするか、電源を分けないといけないようだ。
順調・・・だが

まあ、USBスピーカーやUSBサウンドアダプタがあれば問題ないのでどういうことはない。(>_< )くぅぅ

見よ!この勇姿。
完成型!

最後に組み上げてMPEG4再生しているとCPU温度は80℃を超えるが、止めて10秒程で47℃に落ちる。全く実用にならない訳ではないが時代的にはやはりWebブラウジング専用というところか。Youtubeなどは360px以下でないとまともに見られない。
今度は80℃越え

Sun Model 411パソコン(その2)

不要なリブを切り取り、バックパネルのコネクタ穴をニッパー、プラカッターでくり貫いた。電源基板、マザー、2.5インチHDDを
3mmのミリネジでお手軽に直接ネジ止めした。
こういったコンパクトPCの場合はバックパネル以外のI/Oをどうするかがカギのような気がするが、基本的にはUSBを2ポート引き出す以外は手を付けないでおく。
PCIをライザにするとか、IEEE1394の使い方を考えるというような技もこの箱では使えそうも無いし。
さすがに後ろのUSB 2ポートでは足りないので、DOS/Vケース用のコネクタをフロントまで回してフタ側の筐体を加工する。
EPIA-MオンボードUSB端子はここ

部品ががたつかずCPUファン、2.5インチHDDの冷却にも余裕があるレイアウトになっている。これで実際に動かしてみて、センサー温度を確認する。使うのは「EVEREST Home Edition」。少し古いPCの素性を知るにも重宝するものだ。
レイアウトは完了

筺体の厚みがあまりないせいか、チップセットのヒートシンクの上方が2~3分で熱くなる。すぐに70℃ということになり、加熱エラーなのかリセット後の起動時に断続的なBEEP音エラーで止まる。
立ち上がらずに画面が真っ黒なままで、冷やすと動き始めることから熱が問題と思われる。
CPU温度が70℃に達する
ちょうど薄型4cmファンをマザー上に挟み込む余地があるので直接チップセット側のヒートシンクにあたるようなポジションとしよう。ボールベアリングで風量は多目→音もそこそこ出るが外まで一気に吹き出すように考えた上での選択。

Sun Model 411パソコン(その1)

一頃流行ったのがITX68000で、確か2000年頃にそこそこX68Kエミュが使い物になるPen3のITXマザーが出て来て、電源故障したX68KをいっそのことフェイクでもHuman環境やゲームで楽しみたいという需要にかなった工作という位置付けの物だった。
電源は修理や代替の電源装置への換えが効くからその時はx86系への入れ換えなどお遊びでも考えても見なかったのだが。
最近になって、SCSI-HDD外付けケースや古いHP、Sunの筐体がザクッと余って来たのでちょっとは考えようということでパチンコ筐体から剥ぎ取ったらしいVIA EPIA-Mマザーを活用してみることにした。

さっそく用済みの箱ということで、Sun純正 model411を準備。
焼け気味の筐体。ナツいわぁ

model 411の分解方法が昔は判らなくって何台もプラの爪を壊したが、これも爪が効かなくなっている一品。
冷却は五月蠅いファン以外考慮されちゃいねえ

かなり窮屈な状態だが、機械部品であるファン等も一度も故障はしていない様子。全てのパーツにはノブが付いていて、何の工具も使わずに外すことができる。大体3分位でできる。
ここまでネジ一本回さずに外せた

当初の想定では、ACアダプタ電源でDC化するとこのようにちゃんと納まる。内部のレイアウトも問題はないが冷却が後ろしかない(ガラ空きだが)のはリビングでテレビに接続するような場合にはちょっと心もとない。
何とか納まりそう。あとは熱対策か

左右パネルの冷却孔に見える穴の羅列は実際は単なるデザインで何の役にも立っていなかった。プラカッターで底側のパネルを切り離す。
左右のパンチング状の穴を活かす

やはり筐体全体がプラなので、冷却とノイズ対策に問題が出るかも。静音ファンを追加することになりそう。