X68000の電源修理ブーム

一年前(2006年)の冬から春にかけて、いろいろとノウハウがあってかなりのスキルを要するとその筋では評判の、X68000の電源修理:一気に3台をやっていた。X68000 SUPER、X68000 PRO2、X68000 XVIである。

一応、電解コンデンサやツェナーダイオードとか低電圧レギュレータとかを見よう見まねで交換するのだが、トランスがかなり傷んでいたり、全回路に渡って安定した電圧が出なかったりで(一部はちゃんと5Vや12Vが出る)未熟モノゆえ、1個の電源装置も直すに至らなかった。
回路図を追いながら、複雑な構造が結局理解できず数週間で諦め、その辺に転がっている普通のATX電源を繋ぐことに。

外付けでファンもうるさいが、とっても安定?。

電源ON/OFFは根性だめしシリーズに良くあるATX電源ON/OFF基板で、フロントスイッチが入ることでこの基板の電源制御ピンがグランドに落ちる様、74LS04で簡単な反転回路を追加してやるだけの簡単なものだ。
ところがしばらく使っていると、せっかくのキャリングハンドルがあるのに、ATX電源がぶらぶらするし置き場所に困るしでなんとかしたくなった。あと、300Wもの電源なんだが、電源の箱がX68000本体に近いとスピーカーからハム音がブーンとする。。。
簡単な解決策はすぐに思いついて、ITXと呼ばれる規格で箱物のサーバによく使われるACアダプタ型のATX電源に変えればよいかと。おそらくノイズも少ないし、容量も小さめなので環境にもやさしい?

1年以上前のマイブーム。X68KのACアダプタATX電源化

高速電脳で購入した、60W ACアダプタ+ATX基板で快調に動作した。あの頃の時代のX68000の場合、60W電源であれば、SCSI HDDを一台は余裕で内蔵できるようだ。68030は知らないが、元々の電源も40W後半から50W程度だったと思う。

内蔵HDDが入る場所が大きく空いているこのX68000 SUPERの場合、アクリル板で土台を作って適当に各基板を配置した。横型のX68000 PROは電源を取り外した枠のネジ穴が、丁度基板をセットするのに良い間隔だったため、絶縁をきちんとしただけでタイラップで括り付けるという横着ぶり。
X68000 SUPER HDの場合は、SCSI HDD内蔵のため、基板の配置を少し考えないととても狭い。この写真の青いのよりもうちょっと小さい基盤があるようなのでそちらを使うか、ATX電源ON/OFF基板と重なるような配置を考えないといけないようだ。
立て続けに3台を修理したので、オリジナル電源のX68000初代+電源修理完のX68000 SUPER HDと合わせて5台が現役になった。ときどきMDXを聴いたり、MUSIC PRO 68K [MIDI]でピアノ譜をさらえたりするのに使っている(って5台もいらんやん)。

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