とりあえず直せたので、全体を眺めることに。M29 44マグナムと並べてみた。
同じLSのシリーズでもひと目で仕上げが違うことがまず見て取れる。M29のバレル・シリンダーはとんでもなく太いことや、6インチと6.5インチの差が分かる。M29は本物を忠実に模(かたどった)っているが、M19は本物の雰囲気を伝えようとしているように受け取れる。M19の方のトリガーガードの形状はMGCのそれに似て卵型の優しいカーブになっている。また、M19のトリガーは磨耗のせいか最初からなのか、ちょっと前進しすぎでイボイノシシの角みたいになっている。これだとシングルアクションでハンマーにひっかかってくれないので、すこしトリガーを引き気味にしてコックする必要がある。
(M29はもちろん4・6.5・8 3/8・12インチ全モデルあり、また改めてレストアの様子をレポートする予定だ)

マルイの造るモデルガン M586(Lフレーム)とではそんなに大きさの違いはない。やっぱりトリガーガードの形状が違うのだな。

最もコンバットマグナムらしいのはこの面構えだ。サイトは分厚すぎるかも。バレルの肉厚が全くなく内側ががらんどうなのもこの頃から。マズル・クラウンの再現はなかなかのものだ。

リアは完全ダミーのFIXと書いたが、ネジもこの通りモールド。ついでにハンマーのスパーも再現されていない。サイトラインの反射防止のグルーブはすこし目が荒いが一応きれいだ。

シリンダーのロック用の本来くぼみであるところが逆に一文字に出っ張っていて、すこし興醒め。金型で再現するのが難しかったのかな。代わりと言ってはなんだが、S&Wのトレードマークの方は凸型とは言え本家を再現しており宜しい。

通常どおりスイングアウトできる。リム無しの共通カートがなんだか可笑しい。シリンダーハンドが金属性なのでよく遊んでシリンダー側が削られている。

この角度で見るとMGCのコンバットマグナムによく似ている気がする。完全コピーではなく、ちゃんとプラ用にアレンジしてある。分解した図ではハンマースプリングが同じくコイルだったりして、安易にコピーだろうと言われるのは仕方がないところではあるが。件のハンマースプリングにはしっかりとしたストロークの長い物が使われているので、打撃力はかなりある。ハンマーダウンでもファイアリングピンはゲートから突き出さない。

初期モデルというのがここまでもちゃんと作られているのにちょっと驚いた。結構遊べるんだ、これが。50年頃まではカタログにあったそうだが、実はそのころお目にかからなかった。気が付くとガバとかも有ったから少し後だったのかも。次は順当にもう1つの初期モデルであるP.38を見て行く。






















































