モーゼルC96(1800円シリーズレストア編その2)

DDNSでの稼動が安定したようなので、本当に久々の再開。
モデルカーとかAFVラジコンとかにも興味を拡げていたので、そちらのサイトも上げたら良かったのですが、なかなか公開するような造形物になっていない。

そこで、2年前を思い起こして(C96入手時の外観)
ざらっとしたパテ盛りのバレル接合部をできるだけ滑らかにしてみた。
パテがセメントのように堅く、もろくなっているために、ぽつっぽつっと欠けるように小穴が開いたことから隙間に瞬間接着剤を流してみたりしたが。。。
塗装後→うぁ。線が見えるなぁ。
うぁ。線が見えるなぁ。

荒い表面の仕上げが当時のモデルガンのレベルをそのままコピーした感じを出しているといえばそうも見える。まあ塗装が下手なんですけどね。
MMAUSER(C)のエンブレムがある側

実物はもっと黒いです。ただ、プラの黒ではなくメタルっぽい色なので反射でブルーイングに見えなくもない。
のっぺりした側

次はLSプラモデルガンではなくて、ロシアからのアレにしようかと思います。映画の方ね。

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モーゼルC96(1800円シリーズレストア編その1)

今のところは金型順?ということで、LSのミニカタログでは予価1,500円となっていたモーゼルC96をいじってみます。
「もう、直してしまっていてブログへの掲載が遅れているだけだろ?」→その通りです。図星です。ですが、後からいじり出したり同時並行でいじっているうちに先に仕上がったりする物もあるので、必ずしも現実にいじった順の時系列通りに紹介して行くものとは限りません。そのためにミニカタログ順とか、カタログの価格順にしようなどと目論んでいるという訳です。モーゼルとCOLT.45 SAAは金型が先に上がっていたようなので値段順ではないですが紹介しちゃいます。他に先に紹介した方が良いものがあれば、お手数ですがコメント下さい。どうぞよろしくお願いします m(_#_)m
閑話休題。ストックとセットになっていた方の(ストック兼ホルスターなので勿論内蔵されていた)モーゼルだが、ボルトの動作がかなりギクシャクしていてカートのローディングもできなかった。オールプラ製のくせに錆びの粉が手に付く。さすがは軍用銃、フィールドストリッピングが簡単・ということで一通りバラしてみた。
いきなり分解してみた

外観では、バレル基部にエポキシ系と思われるパテ盛りがしてあり、接合部を滑らかな曲線で仕上げようとして、手を付けつつも未だに完遂していなかったことが見て取れる。マガジンスプリングもかなり錆びサビだ。ホルツのラスターコートスプレーが活躍した結果、1枚目のように(分かりにくいが)真っ黒のすべすべになった。
問題のチャンバー部だが、覗き込むと金釘とカートリッジの一部のようなものががっしりと接着されている。先曲がりのペンチでぐいぐいと抜き出そうとしたら、バレルがパッカリと左右2つに剥がれた(涙)。
(またまた)キノコじゃないよ

中からは、折れ釘様の物と、バラバラになったが明らかに共通カートのかけら。カートの前部がチャンバー内に接着してあるためカートの装填は不可な訳で、想像だが装弾せずにボルトの前部に紙火薬を貼り付けて、撃発させていたのではないのかな?なんとか、それらは取り出せたが滑らかではないのでカートが奥まで入らない。ヤスリでチャンバー内をスムーズに整える。
その後、2つに割れたバレルとチャンバー部はABS接着剤(アクリサンデー)でしっかり貼り直すのと、パテ盛りの箇所を何年ぶりになるのだろう、ヘタながらもできるだけ滑らかになるように丁寧に削るのであった。
やっとこさ抜けたがカートは入らず

分解した他のパーツをチェックしたところ、1枚目のようにボルトのモナカが剥がれ、ハンマーが入っているアクションケース部も左右に剥がれている状態だったので、貼りあわせた。これもルガーP.08と同様、MGCの金属モデルガンをコピーした物のようだが資料がなくて。。。欲しいぞ。

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ガバ&コマンダー(1200円シリーズレストア編その6)

年明けの初投稿はLSプラモガンのミニカタログから、1,200円シリーズ最終編として取り上げるのはLSガバ&コマンダーになる。
此処には掲載していないがミニカタログの完全分解写真を見ると、*明らかに*マルゴーのコピーだけどもちろんプラ製なのでリアルな黒鉄色!という辺り、何度もの玩具銃の規制を重ねても法律上問題のないことを売りにしていたLSプラモガンの面目躍如と言うべきか。考えると長物まですべてのラインナップが存続できたのは凄いことだ。
小学生当時に近所のY君やO君と一緒に刑事ごっこをしたマルゴーのモデルガンはほぼジャンクだがいまだに一応稼動可のもの。買ったのはどれも当時の本格的モデルガンの半額位だったからと思う。どちらも規制ですぐに手に入らなくなったが代わりに有名メーカーの高価なsmやsmg適合モデルが台頭した。全部がメーカーのせいではないが、この造りではMGCやCMCと同じ値段にしてしまうと高いと感じるのは当時の市場価格が絶妙の設定だったんだな。

当時遊んだままのモデルガンと並べても見劣りしないのはさすがだ

ディティールはすごく小さい野望編(1)(2)で製作中を紹介済みなので割愛する(あっさり)。
LSのガバメントは近所の模型店のショーウィンドウに30年以上前から10年間は飾ってあったと記憶しているが、パーカーライズ並みの綺麗な艶消し塗装が施されていた。今もだが、当時は誰がこういう作例を作るのかが不思議だった。その模型屋さんは今も健在なのでご主人に聞いたら教えてくれるかな。
巨大なバンダイの15分の1の四号戦車が飾ってあったが、今は置いていない。少しはあちこちの小物が壊れていたと思うのだが、捨てていなければ5,000円位で譲っていただけないものか。今度聞いてみようかな。
えっと、話題を戻して。どちらも塗装してあるのだが、シルバーにキャロムのメタルブルーコートをかけた物は、くすんだ銀色に見えてしまい個人的には×失敗。下のコマンダーは説明書の通りにシルバーの上に黒スプレーで塗りクリアブルーをかけたもので、手間がかかっていると思う。剥がれた所が銀色になるところがリアルだ。下に見える金属カートは巣スタンダードモデルのガバメントの物で41口径程度のサイズにあたるが、共通カートがかなり小さいことが良く分かっていただけると思う。
塗装違いの2モデル。共通カートの小ささが良く分かる

結構ヒケがある以外は1/1サイズでアクションもするので飾る分には良い。金属時代から現在まで各社から本当に沢山のモデルが出ているが、プラ製としては最初期の物だ。マルイの造るモデルガンのガバやMGC、マルシンの組立てキットが出るまでは廉価なプラガン・ガバとして唯一の物だったから結構売れたと推測する。
LSプラモデルガンは金属モデルの代替またはモデルガン入門編として企画・リリースされていたということだから、MGCのS&W M44、マルシンのブローニングHP、それから各社の小型オート達?ワルサーPPK、ブローニングM1910、ベレッタM1934?あたりまでが出ていたらさぞ壮観だったろうなと思う。
小型オートは金属モデルでも割と安価だったので、プラモガンにする意義が少なかったのが理由と思われるが、規制故にリアルアクションは絶版の憂き目に遭い、スライドアクションのみ可となった時期とも重なるので、リアルアクションな金属モデルを模した上記小型オートがもしも出ていたらと想像してしまう。
以前に組立てたコマンダーじゃない新しく入手した版は、例の初期のバレル金型問題があってスライドから凹んでいる。直したいのだが、コマンダーらしくバレル・フレームを共に短くしたりトリガーガード形状の修正もしたい等と思っているうちに手を付けないままでいる。
どう見ても短いのになかなか気付かなかったんだろうか

この次は、順当にミニカタログを元にするならモーゼルC96で、さらに次はCOLT .45 SAAの各シリーズとするべきだろう。バントラインスペシャルは松尾社の金型ではないらしいのでSAAでは一番後かな。
本稿でこんなことを書いたら其の通りに書いていかないといけないかも?でもペースは今までのままのゆっくりモードで、脱線しつつなんとか続けられたらと思っている。
末筆ながら本年もどうぞよろしくお願いします。

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ルガーP.08(1200円シリーズレストア編その5)

元通り組み上げたが、最後に肝心のマガジンスプリングが抜けていたのを補完しないといけない。
バネがどんな形状だったのかわからないので、どうしたものか。南部十四年式のマガジンを参考にしようとしたが、角度が急な分スムーズな動きになりそうにない。
適当な有りもののバネを組み込むと良く分かる。
組み上げたがマガジンスプリングという難関がまだなのだ

回転速度を遅くできる電動ドリルで硬質ステンレスワイヤーを巻き取り、押しバネを作るのがよかろうと思い実行する。実は今回のスプリングには0.5?0.55mmが最適なのだが手元になく、0.4mmを用いたためにかなり弱め。そのような時は巻き線の密度を高めるが、マガジン用はストロークが長くかなりいい加減な出来になった。
下のマガジンの(バネが見えていないが)0.6mmのワイヤーの場合は固めなので、3発位が装填の限度だ。
マガジンのなかでグニャっと曲がってる。下のは固めの押しバネ(見えないが)を作り試している

トグル動作用のレバーとファイアリングピンの構造のせいか、ブリーチがいまいち引ききれないと思った。明らかにカートを咥えるほど後退しないのだ。
戻ったら戻ったでフィーディングランプが急でショートリコイルもしているため、カートが上向きになって装填が行われない。そっとチャンバーに沿うように押し込めると大きめのエキストラクターががっちりと咥えて廃莢に移れる。
ブリーチ部の引きストロークが明らかに短いが・・・

見ての通り、今のままではせっかくの金属エジェクターは飾りでしかない。ツメを長くするとブリーチのスライドを邪魔するから雰囲気だけ楽しもう。うまくするとマガジンスプリングが次弾を押し上げて弾いてくれる。
おいおい、金属エジェクターは飾りかい、、、そのようだな

アーティラリー(砲兵用)8インチの方は同ラインナップの高級1,800円シリーズであるモーゼルC96と並べてもその威容は遜色がない。タンジェントサイトが直ったので、最遠射時の傾斜具合を見る。目盛りでは800mとか冗談みたいだが、実用(兵器のスペックは絶対ということで)だったろうから砲兵はつらい。
そういえば、スネイルマガジンとか、ショルダーストックとかも単なる流行と見る向きもあるが、塹壕戦で砲兵の守備する陣地にわらわらと突撃してくる敵兵を撃ち倒すためには不可欠と思えるあたり、モーゼルもそうだがまさに現代のベレッタM93R、スコーピオンなんかの先祖と言えるのではないだろうか。
同じタンジェントサイト同士で構造を比較

どちらも代表的な大型の軍用拳銃だが、当時としては強力だった各カートリッジのリコイルを受け止めるための工夫が良く分かる状態を写す。
モーゼルは銃の上半分のバレルグループがズドンとショートリコールし、腔圧が安全圏に低下してからフレームに内蔵されたロックを解除、ロック解除されたボルトが後退。ここまでしてやると、ボトルネックカートは以外と弱装で、かつ、とても大型の拳銃のためにリコイルスプリングをとんでもなく強くする必要がないというアイデア。
ルガーはショートリコイル時にトグルの丸い引き手がレシーバー後部の傾斜に当たり撥ね上がってブリーチのロックが解除(直列連結したブロックがついに上に逃げる)される仕組み。思ったより華奢な3つの部品からなるトグルレバーで強度上も問題なく確実に動作するアイデア。
どちらもセミオートマチックでは文句なく面白い構造なのだが、直接、その大仰な機構を受け継いだ現代の拳銃ってどちらも無いんじゃないのかな。

撥ね上がるトグルと小振りなブリーチボルトが後退するアクションの対比

かなり大型のために、LSプラモデルガン特有のすかすか度との対比からとっても軽く感じる2丁。モーゼルのブルームハンドルの方は1,800円シリーズでもありまだまだ詳しく紹介できないので、先に引っ張り出して見た。
いずれもモデルガンではメジャーなために多彩なモデルアップがなされていたが、どちらもMGCの後期モデルのコピーだったろう。実はオートでは大戦型のM1911A1やP.38とPPK、それから.380ブローニングあたりにだけ興味があったので、当時は古えの大型拳銃をまじまじと見たことがなくて、今になってその辺がよく判らないのでした。

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ルガーP.08(1200円シリーズレストア編その4)

さて、満遍なく折れ、壊れている小物部品を端から直して行く。
LS Luger P.08は当然のことながら可動部がオールプラ製だ。トリガー周りには構造上結構負担がかかるので、ピンが折れてしまうのは定番らしい。ゼムクリップを伸ばして切ったワイヤーを埋め込み強度を確保する。
ルガーP.08はトリガーレバーを押さえつけるためピン折れは定番のようだ

ところが、ピンが持ったとしても、その上部のL字型のトリガーレバーを引っ掛け、横からトリガーバーを押さえつけるように動かす板状の部分が割れるということがあるらしい。ジャンクリモコンをABS材料にお手軽リペアする。
ピンが持ったとしてもレバーを引っ掛ける箇所が折れるのよ(><)

エキストラクターは、ABS積層ブロックをくっ付けるぐらいでは、形状・強度ともに再現できそうにないので、久々にプラリペアを使う。今度は.25オートのようなひどい出来にはしないぞっと。
良く知られた技法だが、適当なワイヤーを埋め込むと良い。それから、プラリペア(の溶液に)は素手で触らないこと。たちまちカブれる。どうしても触ってしまった時には、石鹸洗い後お湯を張った洗面器に手指を浸して浸透した成分を皮膚から良く取り除く。私の場合は最近は必ず入浴前にいじるようにしている。
エキストラクターの破損部にはワイヤーを埋め込んで強化

リアルな形状にしばし感心。さらには、ブリーチ部にぶつかった時に折れやすいようなので、先細りになるように当たりを付けておくと大丈夫。
リアルな形状が良いが、オールぷらじゃあ折れやすそう

ガチッと引っ掛けてパチンとリリースされるファイアリングピンの場合、トリガーバーに引っ掛ける角型の出っ張りが欠けた箇所はなかなか強度を持たせて直すのは難しく思えた。
ジャンクABSがLSの他のプラモガンを潰したものでは折れたり欠けるのは以前から経験していたこと。こんな時、加工性・接着が良好なのは、マルイの造るプラモガンのジャンクパーツだ。
ちなみにこの引っ掛け用パーツは、P.38のロッキングボルトもどき(実際は固定されて、ロッキングブロックの動作をアクセラレートしないので)の丸棒パーツを削ったもの。やはりファイアリングピンの筒部にはワイヤーを入れて強く固定している。
あんなに割れていたのが直せるのもマルイのジャンクパーツのおかげ

本物のエジェクターは、こんな鉄板じゃなくてとても精密に削りだされたシーソー+バネ式の部品だ。でも、ブルーイングされている金属部品というだけで見栄えがするものだ。当時はプラモデルなのにこういう金属パーツがでジャラジャラ入っていると本格的で高級に思えた。
厚みが手ごろなパソコンのスロット蓋を金切りハサミで切り出し、万力で曲げ加工した後、ブルーイングしてみた。奥の方の1本がリプロした物。表面が全く平坦でないのは、切り出し中に曲がってしまうから。
手前のタンジェントサイトのツメも幅3mmほどの鉄板を折って瞬接で埋め込んだもの。後ろに見えるいびつな形状のトリガーレバーやトリガーバーは適当にデッチ上げたがやはりスムーズには機能してくれない。
PCの筐体ウラブタの鉄板も重宝するよね

いきなり古さを感じさせる仕上げが出来た。でも機能面では全然駄目なのです。また組み上げたらカートを送ってみるが、実銃のここって結構ウィークポイントではなかったのか?と想像してしまう。まあLSに限っては調整なしで機能するとは思われないので、ドイツの科学力の方は確かだったのだろうな。
本当に表面処理は下手だが埋め込むと一応それらしい

そろそろ部品が揃って来たので、早く各部を調整して組み上げたいところ。でも本blogののろのろ更新通り、あとまだ1週間かかるか。

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ルガーP.08(1200円シリーズレストア編その3)

バレル・レシーバは最中(もなか)構造になっているので簡単に埋め込まれたデトネータもどきが外せた。跡はスムーズにカートがロードできるようランプをヤスリで綺麗にしておく。
デトネータを取り去ったチャンバーはきれいに成型してっと

どこのおうちにもある?壊れてボタンが効かなくなったビデオのリモコン。たいてい裏を見たらABSとかPPとかリサイクル用の刻印があるのだが、肉厚の平坦な部材が使われていてABSと書かかれていたらニヤッとすべきだ。折れてしまって短いトリガーバーは8インチ砲兵モデルの物。
家電製品のABSジャンクはモデルガンのカスタマイズやこういう部品をリプロするのに有用だ。できたら家電ジャンクでムクの数cm角の角材があったらいいんだがなあ。まあ順当な線で使えそうなものは壊れてしまった他のモデルガンや造るモデルガンの不要パーツということになる。
小汚いジャンクリモコンだの

砲兵タイプのレストアではエキストラクター、トリガー、トリガーバー全て直す必要があるのだがLSプラモガンのランナーが沢山あればいろいろと使える。トリガー軸、トリガーのレバーが引っかかる箇所、プラ製のトリガーバーはお約束でいじっているうちに壊れやすいもの。すでに修理した跡が有るが補強するなどして何とかなるだろう。
常套手段として薄い板状の部分はランナーのネームプレートからリプロする

問題はファイアリングピン、トリガーレバーだがワイヤーを入れて補強したぐらいでは効果がないんじゃないかなと思われるのが悩ましいところ。トリガーレバーは製作者の方が既に作り直した物だが微妙な形状でもあるし形状を整えないとスムーズにファイアリングピンをリリースしないはず。
ファイアリングピンやトリガーレバーは面倒そうだ

砲兵モデルのアクセントであるタンジェントサイトもスムーズに動くようにしないといけないが、スライドさせる爪は折れてしまっている。爪の部分は銅版で作り直す予定。

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ルガーP.08(1200円シリーズレストア編その2)

さて分解してみて分かったことは・・・うわぁこれは。デトネータもどきががっしりと埋め込まれているぞ。モーゼルもそうだったが撃発はうまく言いったのかな。私の場合はコモダ、マルゴーの拳銃タイプのモデルガンを持っていたが高価だった長物の撃発にはあこがれ、LSのM-16にプラモの車軸製のデトネータを埋め込んでキャップ弾を発火可能にしたということがある。地獄の黙示録や狂映舎の高校大パニックでは長物ガンをご機嫌にぶっ放していたからねえ。だからこそLSプラモガンでこういう遊びかたは皆してたのだろうと思う。押し並べて撃発力が弱いハンドガンを発火可能にするのは当時思いつかなかったが出来たということはかなりの技術力だ。
キノコじゃないよ

マガジンはフォロワーが外れていて、スプリングが行方不明だったりする。マグスプリング用には細くて弱いピアノ線かステンレス線を入手しないと、巻き線を作ってリプロすることもできない。手持ちは0.6mmなのでヒゲバネを作るのには良いが、マグスプリングは0.3?0.4mm位が最適か。
上に写っているフレームはランヤードリングが省略されている。最後に銅線でデッチ上げる予定。
マガジンに使えそうなスプリングはないか

2本あるエキストラクターはどちらも一部が欠けてしまっていて不完全。ひと目見て良く目立つことにはファイアリングピンの再現が良い。物が物だけにドイツの銃職人になったつもりでリペアするんだ。部品がことごとく壊れてしまっているアーティラリータイプの方はマイスター並みの技量が要求されるというもんだ。
ファイアリングピン周りと実は華奢なトグルが良い

それにしてもた易くはなさそうなんで一旦置きたいなあ。進まなさそうだ。それでなくてもほとんど毎日どころか1週間ぐらい更新を放置してしまうぐらいだから。

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ルガーP.08(1200円シリーズレストア編その1)

すばらしい構造のLSプラモガン ルガーP.08の全貌が分かる分解状況だ。素晴らしいことに4インチと8インチの2丁分あるが4インチモデルの方はファイアリングピン周りやトリガーバーがしっかりとしているものの8インチは小物パーツをリプロする必要がある。独特の鉤型に曲がったエキストラクターはどちらも欠けていて出来ることなら亜鉛合金で作り直しだ。トリガープレート内のL字型のトリガーレバーがトリガーバー/シアーを横から押すことでファイアリングピンがリリースされるびっくりどっきりメカはご存知の通りだが、トリガーバーとシアーの関係がしっくり来ずコッキングもリリースも中途半端だ。角々が丸くなってしまった部品が直り次第調整しないといけない。


丸々2丁分だが一部損耗している部品があるのでそのままでは2丁分にならない

しかし見れば見るほど実銃のパーツ構成を模すことに力を入れていますなあ。当時のモデルガンではMGCの金属ルガーがこの構造になっていたと思う。レシーバ一体のバレルということでSMG規格品として規制後も生き残った逸品だった。当のモデルガンもそうだが、このLSプラモデルガンも同じくguns worldドットcomなどで拾えるパーツリストと見較べると、プラ部品の組み合わせでよくぞここまでと驚く。部品同士の緻密な動きを試しているとトリガーバー/シアを押さえ込むセイフティバーが省略されているなんていうことは気にならないぞ。イジェクターが金属板で製作されている点、グリップ後部内に通るリコイルスプリングの構造の再現もやるなあと思う。

guns worldドットcomなどで拾えるパーツリストと照らし合わせてみるとビックリ!

さて、なんとか部品間の繋がりは理解できたがどうやって強度を確保しながら再び設計通りのアクションが行なえるようにしようか。間違いなくこんな愉しみは他にはないものだが苦行のようなものでもあるなぁ。

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初代ワルサーP.38(初期モデル編その5)

存在感のあるグリップ、グリップメダルと丁寧な全体の黒塗装の為、まだまだ現役の風格を帯びている。正直アクションはいまひとつだが、プラ成型の厚みはがっしりとしており、リアルサイズのP.38のプラモガンを手に入れて自分の手で組み立て、日が暮れるまで振り回した日々はとても楽しかったに違いない。
まだまだ現役の風格

ホールドオープンした状態を後ろから見たこの構図はバレルが細くスライド断面が四角形を帯びたワルサーP.38においても最も格好良く見えるものだと思う。
見えにくいがフィーディングランプは角度を考えて削られていてカートリッジの装填がスムーズに行くよう調整してある。言ってみればそれは当然の話で、LSプラモガンはいろいろな箇所を削ったりプラ棒やプラ板を貼り付けて調整することそのものが遊びだったのだから。


この角度からがカクイー。ショートリコイルしているのもポイント高い

イジェクターがライブだがプラ製のためその弾力でうまく掴むことを意図している。これはバネを内蔵して欲しかった。空撃ちしてみるとほとんど引き出さない。センターファイアとローディングインジケータが付いているのは、当時の純正モデルガンにおいても稀有な物であって嬉しくなる。初代の設計者が既にモデルガン入門編/実銃機構の理解モデルとしての両得を狙っていたとも思える。

センターファイア、ライブローディングインジケータでもポイントアップ。イジェクターも一応ライブだ(ほとんど掴んでくれないけど)

フロントサイトのランプ部にギザギザのセレーションが付けてある。アンクルタイプではお馴染みのカスタムサイトを模しているということか?それとも参考にしたモデルガンはミリタリータイプにも必ずセレーションが有ったのか。銃口側を覗いてもクラウンは省略されている。また、リアサイトはきれいなUノッチになっていた。

エージェント用のカスタムフロントサイトをコピーしてある


ゲシュタポタイプ(クルツ)もアンクルタイプもエージェントタイプもSS部隊、スパイ、特殊暗殺部隊の持ち物として子供ながら知識として知っており、遊びの中ではそれを持つだけでその役になり切っていたものだ。増田屋斎藤貿易のストライカーガンのPPKはリアルタイプ、リアルサイズとしてそんななり切りっ子の内ではもちろんスパイ御用達ピストルであった。並べてみてと・・・おぉドイツの科学力が集結したぞ。ほとんど実用性能があるのかというぐらい短いのだが、PPKのサイレンサーを付けてみた。P.38エージェントだからこそこのようにサイレンサーを付けることで実感が増すのだ。

サイレンサーを付けたり、お馴染みのスパイ御用達ピストルと同時に装備したり

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初代ワルサーP.38(初期モデル編その4)

いよいよ初代800円シリーズの2番手ということで、入手した初代ワルサーP.38(シークレットエージェントタイプ)を簡単にいじってみた。ご存知LSミニカタログではルガーP.08よりも後の番号付けになっているが、P.08の方が事実上ジャンク状態のためとより早く廃版になったモデルということもあり、P.38から紹介ということで。
LSプラモガンの全体のキットNo.付けはまた別の機会に見たいと思う。
全体のプロポーションはがっちりとしていて、ざらざらとした梨地仕上げなのもコンバットマグナムの質感と同じ。スライド横のマーキングも凸型だ。目立つところとしては、グリップがアンクルタイプで鷲の紋章のグリップメダルが精細な金メッキ仕上げであり、実際当時のモデルガンにフィットさせてもおかしくない出来に思われる。

コンバットマグナムに続き、とうとう入手した^2の初代ワルサーP.38

エルエスの初期のプラモガンの例に洩れず何か実在の金属モデルガンをコピーしたのかどうかということだが、参考にしたとすれば実質1970年以前と思われるためMGCのタニオアクションか中田商店のスタンダードモデルあたりが考えられると思う。CMCや国際のP.38もよく出来てはいたがもう少し後になるし、それを真似たのだったらより2代目のLS P.38に似た意匠になったのではないだろうか。また当時一大ブームであったアンクルタイプを模したと言う点でもMGCなんだろうなぁと。それと肝心のサイレンサーは欠品なんで、それから知る術もない。
とりあえず分解した。全体の状態は各部のガタが気になる位

まずは、スライドやマガジンのように真中から開きかけるためにガタがあったり、ポロッと取れる部品を接着し直した。
さらに良く見ると引かずともトリガーが後ろにブラーンと動くようだ。説明書の部品一覧によると、よくある^○?形のトリガースプリングがはまることになっているのが見当たらない。当社比で一番簡単にひげバネを作ることができる、0.3?0.7mmのステンレスワイヤーを試してみて、適当にデッチ上げた。ただしフリクション自体大きいので引ききった後のトリガーを戻すというよりは、ガタツキ防止にしかなっていない。
トリガースプリングは0.5mmステンレスワイヤーでリプロした

スライドの引きで、ガリガリズリズリとリコイルスプリングを引きずるような音、戻りもカチャンとはいかず、ガゴリッと戻るようなので、スライドの合い具合をチェック。左右の内側にある、リコイルスプリングを受ける3mm角ぐらいのブロックの片方が削れてしまっていた。アクリサンデーでランナーの一部を切ったチップを接着して角型に整える。結構勢い良くシャキーンとリリースされることを確認。
スライド内部でリコイルスプリングガイドがかかる角型のノッチが欠けていた

面白いのは、リコイルスプリングを外してスライドをいっぱいに引いたこの写真の様子。おそらく結構P.38のモデル化で必ず気になるところなのだが、エルエス初代のロッキングブロックがこのような造りであることは初めて知った。バレルグループはきっちりショートリコイルするが、スライド側にロッキングブロックがかかる溝もあるにもかかわらず、ブロックは一切上下することがない。スライドの凹部を必ずすり抜ける形状・サイズで、作動自体には関わらないとは言えちょっと格好悪い。
何かのモデルガンをコピーしたとは思えないオリジナルっぽいロッキングブロック

トリガー、スライドの動きはそこそこスムーズになったがトリガーを引ききってもハンマーがリリースされない。どうも擦り合わせが硬いようだ。これを見てもモデルガン入門者向けということでは、アクションの方は4?5千円程度で買えた「本物」のモデルガンに太刀打ちできないので、せめてP.08や後期P.38、ひいてはパイソンやM29のように機構再現性重視に代わって行ったのは理解できる。

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