田舎の駅(河合商会 1/150 箱庭シリーズ 2 その3)

お手軽なざらざら表現としてティッシュペーパーを1枚切って木工用ボンドで貼り込む。前後の道路と駅舎の出入口側はアスファルトということで、プラスチックのツルツルのままではちょっと困る。屋根布はティッシュで表現すると何かに書かれていたと思うのだが、100%そうだという自信はないです。

道路とホームにティッシュを貼り込む

田んぼは草だけを緑色、農業用水の小川は底に水分があるため濃い色にした。
田んぼの畦も塗り分けた

駅舎の床や机など一通りグレーに塗っておき後で木部や塗装部分の色づけを行うことにした。
例えば構内は腰板が貼ってあって、メロンクリーム色の統一色とかじゃないかな。昭和30年代ともなれば床もコンクリートだけではなく、通路部分はマーブル調のモルコンだったりするし。
校内暴力で荒れていた中学時代にお説教の時に座らされた、冷たい御影石か大理石のような平滑な床ですわ。
白線は要るわな~

ホームの中程はツルっとした平滑な仕上げで、縁石に近い方はザラっとした質感の帯として塗っておき、縁石につながる風合いをイメージした。

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田舎の駅(河合商会 1/150 箱庭シリーズ 2 その2)

今度の情景は建物ではなくベースから製作を開始。何と言っても主役は線路だから。
色褪せた鉄路の感じにするためややダーク目の色を使う。砂利は赤っぽいと思うのだが軽い色合いは模型然とする気がして思ったより暗くしてしまった。

素塗りのままでも雰囲気は大

砂利敷きには河合商会の情景模型お得意のパウダーの一つでパーライトというのが付いて来る。とても小さく軽い粒状の石粉を木工用ボンドで丁寧に接着する。白色のままではダメなのでアクリル塗料を混ぜた水溶きボンドで上から押さえるように着色を加えると剥がれ落ちずに済み一石二鳥。半乾きになったらそっと塗れば良い。全く乾いてなかったら筆にくっつきまくるだけだからね。
溶きボンドを溢れぬよう流す

実物の砂利は随時新しい石を敷いているため、新しい灰色の帯と古い茶色がかった帯が層を成している。コールタール色の枕木の着色まで終わったら、レール上部にフランジの磨き跡を模して、クロームシルバーで細い線を付けておく。
フランジの磨き跡を付けた

田舎の駅は道路やホームの石組みの表現など、人工物が多い情景になっているので何か質感を出す工夫ができたら良いなあ。そういえば昔、手近な物であったなあ、そう、電車の屋根布を表現するためのアレが。

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田舎の駅(河合商会 1/150 箱庭シリーズ 2 その1)

情景プラモ製作第2弾はやはりこれ。田舎の駅(河合商会 箱庭シリーズ)でスケールは1/150というNゲージサイズ。箱絵では旧漢字の驛となっている…ということは戦前か?まあ昭和30年代かせいぜい40年代の非電化単線のローカル線のイメージで間違いなさそう。
トミーテックのミゼットや丸いクラウンが似合いそうだが、手元にあった商用車バンを踏切に載せてみた。

やっぱり買って来てしまった

レイアウトは手前が田んぼ、奥側がホームと駅舎になっていて、その間を走る線路を渡る道路には踏切が置かれる。自動的に開閉したら面白いだろうな。Nゲージ用に1万円以上するコンピュータ制御のがあったが、サブセット機能ででも作れないものか。
遮断機を携帯電話の振動用モーターに付けたプーリー/バネでテグス制御し、LED点滅と音声再生をPICで開始/終了する。警報音や駅のアナウンスを秋月キット「60秒電子録音・再生モジュール Happiness Voice Recording K01-A」で再生すれば完璧じゃないか。2000~3000円以内で作れればの話だが。
今度のグリーンは田んぼの稲という訳

木造駅舎にはムギ球が4個点灯できるよう説明書には書いてある。駅構内の待合室にはダルマストーブと、券売所、手荷物扱い所の什器もそれらしく「出っ張り」が再現されているので、ほとんど見えない気がするがきちんと作ってやらないと。
駅構内の待合室・事務所も完全再現
田舎の駅の製作例はレイアウトに馴染む建物ということで、Nゲージでの作例がWebによく掲載されていて、しばらく眺めてあれこれ手を入れたいところに思いを馳せている。まずはタミヤの情景テクスチャーペイントが欲しいところ。

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山の温泉宿(河合商会 1/150 箱庭シリーズ その9)

最後に橋を渡してようやく完成。糸は木工用ボンドでつなぎ止める。
作り直した吊り橋はゴツくなく、良い感じになったのか。

風情のある吊り橋を渡る。水量はそこそこありそうだ。

吊り橋を渡ると

すると古びた温泉が迎えてくれる。看板は「元湯 山の宿」。つり下げられたタオルも芸が細かい。そう、入り口から中の造作はほとんど見えませんが何か?屋根上の石が落ちてきそうで怖いかも。とはいえ実際に地方の旅籠町で実在するような屋根なので、このプラモの設計者がきちんと取材していることが伺える。

古びた建物が目の前に

ようやく辿り着いた温泉にゆっくりとつかる。露天風呂の周りは清潔に設えられていて近代的。山のせせらぎがすぐ近くに聞こえて心地よい。

川のせせらぎが聞こえる露天風呂

というストーリーで楽しめる山の温泉宿がやっと出来た。パウダーを使っていないのは勘弁。今度スポンジ状の草むらのシーナリーで地面を囲うつもり。

パウダー使ってないのは見逃して

いつかは作りたいと思っているレイアウト作成の良い練習になった。今は組むだけでできる市販の建物が沢山あるし。土曜日なのでさっそくローカル駅こと田舎の驛を買ってこよう。例の特大サイズの校舎も良いけどなあ。

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山の温泉宿(河合商会 1/150 箱庭シリーズ その8)

うわぁやっちまった。というか乾くまで判らないというのも情けないんだが…。
これは濃すぎるというか何とも毒々しいことに。緑が混ざっているのなら山奥の渓流の何とも言えない色に見えなくもないが、このような真っ青なのは無いわな。これからは思い切ってうすーく混ぜことにしよう。良い勉強ができた。
何て色だ、毒素か?

特に青が濃くて不自然なところを消すように波頭を付けていく。下手なりにもっと細い筆か楊枝の先で細かく調子を付けた方がよかったなあ。
何とか収拾できたのか

一番手間というかセンスが必要と思われる川の部分も何とかやっつけたので、最後の組上げはあとほんの少し。さて、次は何を作ろうかという気持ちが起こって来る。やっぱり1/150ラインナップの田舎のアレか。

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山の温泉宿(河合商会 1/150 箱庭シリーズ その7)

アパートの駐車場で見つけた小石を洗剤で洗いペタペタと貼り付ける。丁寧にキットに添付されている小石は1/150に合わせ2~3mmほどなので、山の源流近いせせらぎにゴロゴロと転がっているイメージとは違う。そこで5~6mmの粒を点在させて置く。あまり多くなりすぎると不自然なので少し控えめに。
夏に道の駅霧の森の馬立川で水遊びしたのを思い出して造形して行く。もっと大きい岩や石ころの河原があるようにも出来そうだが、全体的に深さがあることを想定してみた。
結局せっかく昨日作った波の盛り上がりまで消えてしまったが造形は文字通り水もの。
せっかく作った波が消えたりして

岩に当たって流れが盛り上がったり、方向が逸れたりするのをシミュレーションする。便利なジェルメディウムは飛沫によるエッジを表現するように形を細かく整えることができるが、私自身の筆先の技量が全然なため前よりひどくなったかも。
流れを頭のなかでシミュレーション
見ての通りジェルメディウムに青を混ぜちょっと濃いめの水色にして塗っている。だんだん透けていくのだが、乾いてみないと濃さの善し悪しが判らない。ところで先日から台紙部分をノートPCのキーボードに載せているのは、起動中に熱が伝わりメディウムを乾きやすくするため。

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山の温泉宿(河合商会 1/150 箱庭シリーズ その6)

山間(やまあい)の小川は底が削れて一部深いところがあるということで、濃いめの水色を塗り込んである。青空を映して文字通り色が映えているというイメージを含ませてみた。川面の流れを際立たせる手法にリキテックスのジェルメディウムというのがあるというので東美で購入。 1ビン300gは使い出がありそう。コラージュの基材や接着剤としても使えるしまあいいか。
ジェルメディウム。でかい

広い川や池では粘度の低いグロスポリマーメディウムで平坦な波のない水面を先に作るということだが持ってないし、流れのある川なので手間を省いて1回のうす塗りの上にいきなり波を盛って行く。波部分は絶対に白を混ぜずに、青と緑を適当に入れて乾いたら半透明になるようジェルメディウムを準備する。ここでフラットアースを少し加えると濁り川になると思うが、ここは流れはあるが清流なんです!でもちょっと濃すぎ?
上から

下流側から見ると、続々と流れが巻き起こる感じで適当に誤摩化しておく。完全に乾燥してから、ツヤ消しホワイトを混ぜた波頭を描けば良いかな。その前に護岸の岩の近くには本物の石をコロコロっと転がしておかないと。今度公園で拾って来よう
手前から

組み立てた吊り橋の手すりに相当する糸を巻き付けた。吊り上げるワイヤーの部分は表現が良く判らなかったので、付属パーツをそのまま使った。本数が多いので別の素材にするのはちょっと手間そうなので良しとして、あともう少しで完成の予定。
吊り橋も完成間近

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山の温泉宿(河合商会 1/150 箱庭シリーズ その5)

窓を貼るとこうなる。敷居を忘れたが、まあいいか。濡れ縁に囲いを巡らし、玄関を改装して軒屋根を足し、自転車置き場や街灯をうまく構成すれば昔の木造アパート(寄宿舎タイプの本郷館とか)にもなりそう。勿論、玄関横が管理人室ね。
そのままアパートやね

おおよそ土台を塗り終えた。例によって色は適当だが赤土が目立ち過ぎか。後は川の工作を残すだけでとりあえず白い台紙を貼付けておく。ムギ球は黄色の球があったのでそのまま仕込むとほんわかとした白熱電灯の色にも見える。こういう模型材料が今も作られているのが有り難い。
ムギ球を仕込んでテスト

この中ですの子だけは作ったが、斧と切り株、縁台、雪ソリ、タライが付いて来る。この他に薪割りの薪を作る必要がある。大量に作るとしたら竹串か楊枝で代用かなあ。
小物の演出が面白い

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山の温泉宿(河合商会 1/150 箱庭シリーズ その4)

温泉周りは清潔なコンクリート貼りをイメージ。洗い場は…すの子(この言葉が思い出せず娘に教えてもらった)を敷いて滑らないように。ジェルメディウムはなま乾きだが少し透明になりつつある。
温泉の完成状況

この模型のマルチマテリアルな売りの一つが窓に紙を貼るところ。測ったらすぐ判るし見て高さが異なるので間違えないと思うが1階の障子の高さが17mmなのが判りにくい場所に書かれている(玄関の隣の窓の横幅になっている)。私は一度間違って切った。しかし、この裏貼りが無いと窓がスカスカで倉庫然とした部屋割りのない建物になるからうまい演出だなあ。ところでトップバリューの木工用ボンドが先細でとても使いやすくオススメ。
障子紙を貼るところ

板壁はフラットアース色でちょうど良い古い木材のようになる。ひさしも屋根もナマコ壁のような漆喰色ということで濃いグレーにした。
古い民家の風情がある

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山の温泉宿(河合商会 1/150 箱庭シリーズ その3)

吊り橋を組み合わせてみた。0.5mmなので、板厚7.5cmの橋ということになる。華奢(きゃしゃ)な感じがスリルを演出か。桁を敷いて貼り合わせた構造もそうだが、吊られているという感じがするのではないかな(まあ無難に失敗のようだが)。
結局これも地味か…

こちらでは色塗りを開始しているのが判ったと思う。温泉の周囲はプールか鯉の池みたいだったんで、石の手足がかりを配置した。温泉や川遊び場って赤いトタン屋根の着替え所があったような。天窓にはメディウムでポリ板を貼り付けた。温泉の中もアクリルメディウムを流し込んでおく。今は乳白色だが乾くと底のうす青緑が透ける予定。
憩いのスペースを演出

さらに要らん地味演出として玄関内だけ室内もどきを仕込んだ。客人をようこそおいでやす(有馬温泉か?)と迎えるスペースだ。他は障子紙で塞がれるのでここだけガラス張りという仕様にしよう。窓の障子が開いたままになる部屋は畳張りの床板を追加しているのもご注目。
玄関周りの窓はクリアにする予定

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