特に思い入れが有るという訳でもなかったのだが、数年前のある日、突然MGC P7M13が欲しくなり数丁立て続けにオークションでポチッてしまった。ガスガンが何か欲しくて、新作じゃない思いっきり枯れたをのということで思いついたと記憶している。
1984~85年にかけて発売された、マルゼンのカート式エアコキシリーズから傑作と名高い【当社比】のP7M13と並べてみる。マルゼンの方はスクイズコッカーを塗装し直したのでマッシブな感じのツヤが良い。見ての通りお約束でバレルも短縮済み。

今回紹介するのは、塗装然としたプラ製アウターがどうにもしっくり来ず、柔らかいアルミパイプで作り直してみたからだ。外径14ミリのパイプに外径12ミリのパイプを2重に組み合わせている。両端の正面からトンカチでかしめるように叩くと完全に密着して抜けて来ない。

きちんと金属磨きでポリッシュするだけで、輝きはステンレスのバレルそのものに見えてくる。ほらそこのあなたも昔は市販のメタルアウターなんか買わず、お手製でWAやマルイのアウターをすげ替えてニヤニヤしてたでしょ?私はもちろんやってました。

上写真でも判る通り、丸ヤスリでポリゴナルもどきのライフリングが銃口部から見えるように削り込んでみた。資料を見た訳ではないので(そこは調べろよというところだが)勢い余って?8条も切ってしまった(実際は6条が正解)。

正面からはインナーバレルに仕込んだWAガバのプロキラーモデルの真鍮バレルが見えている。MGCオリジナルのライフリングが切られたやつは精度がクエスチョンらしいので、ついでにインナーから作り直してみた。

それにしてもガスオートのGlock17やそれこそP7M13をリアルタイムな1992年に買わなかったのは、今になってMGCのそれを手にしてみると甚だ残念だったと言わざるを得ない。発射性能は別にしてという方もあろうが、未だにたくさんのファンが居らっしゃるのには本当に納得するところだ。
なにせ92年当時は個人的にそういう趣味から一番離れている時期だった(92年はあのエルエスが倒産した年だったりする)。羽振りはかなり良かったと思うのだが要は忙しくてそれどころじゃなかったんじゃないかな。
考えるともしも当時(学生⇒社会人になってからの再燃で)嵌ってたら長物エアガンに手をだしてえらいことになっていたかも知れない。まあ電動ガンを完全にオモチャと見下していたクチなので、ちょうど隆盛の兆しが見えていた長物GUNには食指が動かなかったというのもあるか(ガスやコッキングのどこがオモチャじゃないと言うんだ?あ、アホなパワー厨だからだな)。
次回はスライドがジャンクになるアレのレストア方法を紹介予定です。