LSプラモガンの初期作として有名なのが初代ミニカタログの冒頭に掲載されているS&Wコンバットマグナムだ。
当のカタログによると800円シリーズでルガーP.08やワルサーP.38と同価格であり、後期の1,200円シリーズにあたる。
同じS&WのM29の場合はNフレームと呼ばれる巨大な図体のため子供の手にはとてもじゃないが大きすぎた。
だが、Kフレームのコンバットマグナムならなんとか片手で取り扱えただろうからラインナップとしては最適であったと思う。
何と言ってもルパン三世の相棒である次元大介の愛銃として有名だし、モデルガンとして何社からも文字通りモデルアップされていた。

ラインナップと言うと、コンバットマグナム以降はオートマチック銃ばかりがモデル化されており、リボルバーはコルト45 SAA/フロンティアまで待たないといけなかったりした。その意味でも人気のモデルであったであろう。
カタログ写真にもあるが、カートリッジはいわゆる共通カートで9mmパラベラムを思わせる形状の物。これならば、口径は.38に近い。ただしケース長はオートのそれであり不自然に短い。実物を見るまでは、このカートリッジはカタログ撮影の時にたまたま取り違えた物で初期とはいえリボルバーは別形状の(多分長めの)カートがあったのだろうと思い込んでいた。実際は後のSAAまでもが.45COLTじゃなくてこの共通カートを使用していたのでひっくり返ったものだ。まるでエンフィールドMk.IIかハーフムーンクリップを使うM1917の様だ。
それでも80年代にはとうに絶版だったということで私自身お目にかかったことのなかったモデルだけに、MGCのコピー物だという情報とかミニカタログの写真を見てコンバットマグナムへの思いを馳せていた。

なんと!それが入手できた時の嬉しかったことといったら!
ということで、一応いじれるだけの形をなしたのがこれ。何箇所か接着し直して、グリップスクリュウを再生しただけで一応遊べるようになった。コルトパイソンは優美/エレガントと形容される。対してシンプルだが各部のバランスの取れたシルエットは機能に徹したもので質実剛健と呼ぶにふさわしい。
2枚目の写真でカタログのバックに置いた説明書によると、.357マグナム弾は「車のフェンダーやエンジンを通りピストンまで破裂させる威力を持っている。」ということで、KTWのテフロンコート弾か!という突っ込みを入れたくなるような貫通力だからして、まさにコンバットするためのマグナム銃だ。

Webでもなかなか詳しく紹介されていないS&Wコンバットマグナム 6インチのリアルな姿を見て行こうと思う。