すべてはここから始まった(増田屋 COLT.455)

火薬を使わない、弾の出る「モデルガン」だと思っていた。マノクのカタログにそう書いてあったから・・・

ボンボンキャンデーの箱とはこのこと

モデルガンというのはModel Gun Corporationが作った(輸入販売もあった)銃の模型で火薬で火煙を発するもののみを通常は指すことを知ったのはずいぶん後のことだった。出始めの頃は、ニコルスやマテルの玩具銃はやはりモデルガンと呼ばれていて、その中で弾の出るものと音だけ鳴るものがあったから、マスダヤのおもちゃのピストルもモデルガンだと思っていた。そう、違いがあるとしたら駄菓子屋の巻玉鉄砲も銀玉鉄砲のどちらも決してモデルガンとは呼ばれなかったことぐらいだ。1ダースのメッキプラGUNがボール紙の箱にずらずらと並んで売られているのはモデルガンじゃあない。ショーケースの中で化粧箱に入れられて1箱ずつ正価の値札が貼られてあるのはミニチュアGUNでもプラGUNでもみんなモデルガンだった。消費税はなく専門店・デパートでは1,980円というお客に表向き媚びた値付けはせず2,000円ならそうはっきりとゼロを三つきちんと掲げていたころの話だ。オモチャ屋さんで何個かを一度に買った時は(私は滅多になかったが)100円単位で負けてくれたり、必ずおまけにキーホルダーか何かを付けてくれたりした、人情味に溢れた時代だった。

昔は何でも分解したが大抵は直せなかった

この一番小さいクラスのブロンズ色の成型色のプラ弾をはじき出すCOLT.455サイレンサー付きオートは今までに3丁手にしたと思う。1番目は写真のと同型でブロンズ色、2番目は黒色成型に金文字の入った意匠、3番目がこの初版と変わらないタイプだ。どの銃も、サイレンサーを突っ込む銃口からバレルがヒビ割れた。そのうちにぶっ放しすぎでバネ折れして子供の手では修理が効かなかった。シンプルだが、主要パーツは厚手の鉄板で出来ていて、PACHIii-NNと結構大きな音がする。バネも強く良く遊んだ日は人差し指の平の皮が剥けるほどだった。開けて見るとチャンバーとフローティングのバレル部品(後座せず前に突き出るのでまるで逆の動きなのだが)があるのがマガジンが鉄板製なのと同様に実銃に近い構造だと小学校低学年のオレは本気で思った。

プロポーションは悪くないが一頃流行ったライター式ミニガンの様

引き金の固さの割には(今引くと何でもないのだが)初速6?7(m/s)の実測で、2メーターそこそこしか弾は飛ばない。連射でも威力でも銀玉に負けるかわいい奴だ。

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