LSガバを一度でも組み立てた方なら、なんだかギクシャクした動きやハンマーダウンがしにくいということが気になったことと思う。実は○郷ガバのシアスプリングを厚手のステン板で自作した時に、同じ目にあった。シア<=>ハンマーストラット間の隙間がほとんどなくて、シアスプリングが文字通り板ばさみとなり、トリガーの後退量を大きく制限してしまっているのだ。シアー側はなんともできないので、ハンマーストラットの前(マズル)側を削り込んで、前後を細くすることとした。トリガーの引きが深くなって、ハンマーもハーフ・フルコック両方できちんとリリースされるようになった。ハーフコックでリリースされる?間違いじゃんと思われるかもしれないが、そうでないとプラ製のシアかハンマーのどちらかが欠けてしまうのでこれでOK。

フィールドストリッピング辺りはこれで覚えた、これでガバの構造を知った人も少なくないはず。LSプラモGunは、S&W、コルトの各リボルバーの基本構造の違いや、M16や44オートマグのロータリーロッキングボルトの仕組み、果ては南部十四年式のストライカーまで本当に銃の詳細な機構がどのようになっているかを良く知るための手立てになったと思う。

おまけはマルゼンの押し込みコッキング・プラカート式だ。これは、ハンダごてでグリップ、トリガーガード前部のステッピング仕上げを模したもの。ナショナルマッチ風の角型トリガーガードはライターであぶってびよーんと伸ばした物だ。ちょうどマルシンのプラガバなどを買っていたのと同時期(約20年前)に入手した物。
