さて、満遍なく折れ、壊れている小物部品を端から直して行く。
LS Luger P.08は当然のことながら可動部がオールプラ製だ。トリガー周りには構造上結構負担がかかるので、ピンが折れてしまうのは定番らしい。ゼムクリップを伸ばして切ったワイヤーを埋め込み強度を確保する。

ところが、ピンが持ったとしても、その上部のL字型のトリガーレバーを引っ掛け、横からトリガーバーを押さえつけるように動かす板状の部分が割れるということがあるらしい。ジャンクリモコンをABS材料にお手軽リペアする。

エキストラクターは、ABS積層ブロックをくっ付けるぐらいでは、形状・強度ともに再現できそうにないので、久々にプラリペアを使う。今度は.25オートのようなひどい出来にはしないぞっと。
良く知られた技法だが、適当なワイヤーを埋め込むと良い。それから、プラリペア(の溶液に)は素手で触らないこと。たちまちカブれる。どうしても触ってしまった時には、石鹸洗い後お湯を張った洗面器に手指を浸して浸透した成分を皮膚から良く取り除く。私の場合は最近は必ず入浴前にいじるようにしている。

リアルな形状にしばし感心。さらには、ブリーチ部にぶつかった時に折れやすいようなので、先細りになるように当たりを付けておくと大丈夫。

ガチッと引っ掛けてパチンとリリースされるファイアリングピンの場合、トリガーバーに引っ掛ける角型の出っ張りが欠けた箇所はなかなか強度を持たせて直すのは難しく思えた。
ジャンクABSがLSの他のプラモガンを潰したものでは折れたり欠けるのは以前から経験していたこと。こんな時、加工性・接着が良好なのは、マルイの造るプラモガンのジャンクパーツだ。
ちなみにこの引っ掛け用パーツは、P.38のロッキングボルトもどき(実際は固定されて、ロッキングブロックの動作をアクセラレートしないので)の丸棒パーツを削ったもの。やはりファイアリングピンの筒部にはワイヤーを入れて強く固定している。

本物のエジェクターは、こんな鉄板じゃなくてとても精密に削りだされたシーソー+バネ式の部品だ。でも、ブルーイングされている金属部品というだけで見栄えがするものだ。当時はプラモデルなのにこういう金属パーツがでジャラジャラ入っていると本格的で高級に思えた。
厚みが手ごろなパソコンのスロット蓋を金切りハサミで切り出し、万力で曲げ加工した後、ブルーイングしてみた。奥の方の1本がリプロした物。表面が全く平坦でないのは、切り出し中に曲がってしまうから。
手前のタンジェントサイトのツメも幅3mmほどの鉄板を折って瞬接で埋め込んだもの。後ろに見えるいびつな形状のトリガーレバーやトリガーバーは適当にデッチ上げたがやはりスムーズには機能してくれない。

いきなり古さを感じさせる仕上げが出来た。でも機能面では全然駄目なのです。また組み上げたらカートを送ってみるが、実銃のここって結構ウィークポイントではなかったのか?と想像してしまう。まあLSに限っては調整なしで機能するとは思われないので、ドイツの科学力の方は確かだったのだろうな。

そろそろ部品が揃って来たので、早く各部を調整して組み上げたいところ。でも本blogののろのろ更新通り、あとまだ1週間かかるか。