S&Wコンバットマグナム(初期モデル編その2)

入手したS&Wコンバットマグナムをフィールドストリッピングしてみた。3.5inchモデルの取説が敷いてある。共通カート6発はピカピカだ。グリップスクリュウは真鍮釘からリプロした物。

表面仕上げはデジカメでも結構分かる位のかなり荒い梨地。丁寧に塗装がしてあり、シリンダーなども良く磨かれているようだ。SA時のハンマー側のノッチ(ハンマーの底部)に手直しがある。

アクションを確実にするコイルスプリングで、亜鉛メッキの金属製シリンダーハンドと相まって全体にモデルガン然としている。良く見ると通常のモデルガンをさらに簡略化していて、シリンダーストップのノッチは凸形状になっている。S&Wのロゴやマーキングも凸線だ。


内部はどこも傷んでいない。SA時のハンマー側のノッチに手直しがある

トリガーガード前部のシリンダーヨーク軸の収まる箇所のフレームが歪んで左右に開いていた。セメダイン接着剤ではどうしてもくっつかなかったようだ。接着部を細目ヤスリで平らに削ってアクリサンデーで密着させると難なく付いた。少しぐらい歪みがあってもアクリル接着剤ならABS部品同士がきれいに一体化してくれる。

シリンダーヨーク軸のハウジング部が歪んで開いていた

グリップのノッチが折れていたので、ピンを立てて補修。丁寧に製造されたようで、最古参にも関わらずエルエスのグリップにありがちな樹脂の流れ目に沿ってできる割れが全く出ていない。厚みも十分で重厚な印象。

グリップがずれないようにするノッチはグリップ側にあり、後のM29とは逆

内部の傷みもほとんどなく、作動自体は軽いがかなりルーズな感じ。オールプラ製でも強度を保つための工夫が随所にある。トリガーのシリンダーハンド軸が磨耗し過ぎていたので、ランナーを盛って掛かりを確実にした。

サイドプレートは2本のマイナス鍋皿ネジで止められている。リアサイトは実はFIXでウィンデージスクリュウに見えるのはその内の1本。MGCのM19の様なサイドプレートの上方のバグスクリュウは見当たらない。辰巳出版の名銃図鑑の分解写真と較べて見ると分かる通り、MGCの完全コピーではなく強度面・製作面のアレンジがある。思うに参考にしたという程度かも。


S&Wのダブルアクションシステムのシンプルさが良く分かる

きちんと動くようになったがガンガン遊ぶぞーとは言えないナァ。貴重な物なので。


カテゴリー: LSプラモガン, おもちゃ箱   パーマリンク

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