この休みぐらいしか、造る機会がなさそうなので組立を終わらせた。
20年ぶりに東京マルイの造るP.38にご対面だ。ズンドウなグリップはマルシンのそれに近く、フレーム・スライド全体の流線型のフォルムはエルエスのそれに近い。全体写真でハンマーをコックしているのは、チャンバーにブローバックキャップ(火薬なし)を嵌め込んだカートリッジを放り込んであるため。この時、スライド後部にほんの少しだけインジケータピンの頭が飛び出しているのが分かるだろうか。

インジケータピンを引っ込ませる(スライド後部とフラットに)バネは、ウェーブのロボット模型のパワーパイプを作る材料の引きバネ:2.5mmをやんわりと伸ばした物だ。

エキストラクターは染めも何もしていないが、実際にストライカー付属のライブ側エキストラクターと擦り合わせてみると、先端が干渉する位置関係だった。金工ヤスリで切り欠きをつける。

スライドの引き・戻しはフリクションが大きいためにぎこちない。マガジンにカートをセットして、スライドを前後すると、ショートリコイルしきったアウターチャンバー下部にカート先端がガッと引っかかってしまう。フィーディングランプと滑らかにつながるように彫刻等で削り込む。

なんといっても今回の製作の「売り」はライブショートリコイル化のため、上記チャンバー周りの仕上げや動作の滑らかさが肝になる。塗装するかも知れないのでグリス、オイルは未使用だがカチャカチャ、チャキーンとやる分には、がっしりとした、それでいてLS P.38と同様の本物に忠実なロッキング機構が再現できており、売りを存分に楽しむことができるようになった。まあ、仕上げは追々だね。
